基礎線が削除できない
事象
ああでもない、こうでもない、とパターンを試行錯誤しているうちに、意図せず基礎線が生成されていることがある。基礎線は内部線とは別のオブジェクトではあるが、見た目には違いがわからずに、「なぜかつかめない線がある」と困惑することになる。
選択された線分上で右クリックして、[併合]をクリックします。
→ 右クリックした線分を基準に反対側のパターンが移動され、1つのパターンに併合されます。
→ 既存の線分は、基礎線で残されます。
あればあったで便利なので、あえて削除する必要もないが、試行錯誤をしていると基礎線のゴミが残ることがある。そのようなときに、「なぜかつかめない線」が厄介なので、削除の仕方をおさえておきたい。
解決策
基礎線と内部線
まずは「基礎線」と「内部線」の違いをおさえておく。
項番 | 線の種類 | 特徴 | 線の描き方 |
1 | 基礎線 | 縫い合わせ不可、ただの描画用 | 内部線を右クリックで「基礎線」に変換 |
2 | 内部線 | 縫い合わせ可 | [G]内部線/内部図形 |
縫い合わせが不要で、ただの視覚的な線として扱いたい場合は内部線から基礎線に変換しておくと、無駄に間違えて掴んだりせずに済む。
基礎線の削除は[I]トレースで実施
パターンを2D Windowで編集するときは、たいてい[Z]でパターンや内部線をつかんで編集することが多いので、ついつい[Z]パターン編集で線をつかみたくなるが、基礎線は[Z]ではつかめないので注意が必要だ。
基礎線を操作するには[I]トレースで実施する。
[I]で基礎線をつかんだら内部線と同じようにDeleteで削除する。
削除したはずなのに基礎線が消えないのは、左のパターンと右のパターンで実は2本の基礎線が生成されているためである。もう一本の基礎線を選択して、Deleteする。
これで、併合によって自動生成された基礎線を削除することができた。